星になった少年


星になった少年」2005年 日本
監督 河毛俊作
出演者 柳楽優弥常盤貴子高橋克実蒼井優
音楽 坂本龍一

小川哲夢は、家族思いの優しい少年だったが、両親の不和や小学校でのいじめが原因で、内にこもりがちだった。しかし、ある時両親が経営する動物プロが購入した仔ゾウ・ランディと出会い、その神秘的な力に触れ次第に心を開いていく。環境と天賦の才能により、ゾウの言葉を理解できるほどの資質に恵まれた哲夢は、日本人初の象使いを目指し、タイのゾウ訓練センターへ留学する。
哲夢は言葉もわからない異国の地で、初めは地元の子供達やゾウにさえバカにされる始末だった。しかし己の力を信じ、人一倍の努力によって、次第に人種を超えた友情を築き、ゾウの心を掴み、少年から青年へとたくましく成長していくのだった。(作品資料より)


最近ニュースで柳楽優弥の話題があったので、そういえば去年この映画がテレビでやったのを録画してたなって思い出して、
観ました。
最初のほうは、柳楽優弥が全然演技してなくて所詮子役だとナメてたんだけど、
いろんな人が柳楽優弥を評価しているように、だんだんその存在感と目力にやられました。
観終わったら、柳楽優弥のことをめっちゃ調べてしまいました…
「誰も知らない」は、本当に監督の力で子どもの自然な演技が撮れたと思ってた。
だからカンヌで最優秀主演男優賞をとっていても、実力というよりは、まわりの力感があって、
彼自身の確かな自信にはなっていかなかったんだと思います。
が、やっぱ大人が過大評価だとしても、彼を評価するのは納得いってます。今では。

映画はというと、しばらく観ていてなんだか映画の中に入り込めない感じでした。
それは柳楽優弥の演技してない演技のせいもある気がするけど、
撮り方がドラマっぽくて、邦画っぽくなくて違和感がありました。
邦画より、洋画っぽくて邦画を観る構えで観ていたからすんなり映画の中に入れませんでした。
観たあと調べたら、監督がドラマ出身で、この映画が、映画初監督らしいです。
タイ語のシーンが、吹き替えになってるのも原因かと。
地上波を録画したからしょうがないんだけど。
でもタイのシーンもとても奇麗で、あと音楽が最高でした。
テツとゾウが会話するシーンでは低い音がたぶんゾウの声を表現してて不思議な感じで良かったです。
お葬式のシーンでカメラが揺れる感じで、
ゆっくり動いてるんだけど、音楽はばんばん鳴ってて不思議な構成だと思った。
「好きな事」をする人生にするにはそれなりにいろんな事を犠牲にしなきゃならんのだなぁと考えさせられました。
最近どんな映画を観ても自分の将来と重ねてしまいます。
今人生で一番自分のことを考えなきゃ行けない時期なので。
泣ける映画として扱われてたけど、最初「これ本当に泣けんのか?」って疑う典型的展開で、
タイに行くまでそんな感じで、
帰ってきて、蒼井優が出て来るまでも泣ける感じじゃなかったけど、
最後。
涙腺フルボッコです。
あの事故シーンの演出はどうかと思ったけど。
ラストに泣いちゃいました。