リリイシュシュのすべて
監督・脚本: 岩井俊二 2000年
音楽: 小林武史
出演: 市原隼人/忍成修吾/蒼井優/伊藤歩/大沢たかお/稲森いずみ/市川実和子
私は青春ものも大好きです。
「スタンド・バイ・ミー」「イノセントボーイズ」「17歳のカルテ」など…
「少年の心」系。特に14歳の話が好きです。
14歳は私にとっていろんな転機の時期だった気がします。
「リリイシュシュのすべて」は、あまりにリアルで痛いです。
初めて見たとき14歳だったのでなおさらきました。
今考えてみるとこの映画もまた、私の転機に関係している気がします。
岩井俊二監督作品は「undo」以外はすべて見ましたが、私は「リリイ…」がいちばん好きです!
「スワロウテイル」や「PiCNIC」も好きだけど、これがいちばんリアルで好きです。
小説のほうも読んだのですが、映画は小説の半分だけです。
小説だと最初は星野(HNは青猫)を殺した犯人探しから始まります。
そして岩井俊二本人もパスカルと言うHNで犯人探しに参加しています。
それについてはこのページを見ればわかります。
http://www.lily-chou-chou.jp/holic/index.htm
この映画の部分は主人公雄一がインターネットで自分で書き込んだことなのです。
だからインターネット上の顔も知らない人物が顔も知らない人を殺したわけです。
第3者から見れば…。
しかし雄一は星野にひどいいじめを受けていた。
それはいじめ以上のものかもしれない。
ネット上での唯一の相談相手の青猫が、星野だった。
インターネットでしか知らない人は確かにこの世界を生きている一人の人間なのです。
小説を読んだ後映画を見ると、小説でチラッと出てきた人が出てきたりしてまた面白いかもしれません。
小説のほうについている重松清氏の解説も良いです。
重松清著の「エイジ」も14歳の心がよーくわかる大好きな本の1つです。
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