アメリカン・サイコ

yucchitamala6182008-04-04

アメリカン・サイコ」2000年アメリ
監督 メアリー・ハロン
脚本 メアリー・ハロン、グィネヴィア・ターナー
出演者 クリスチャン・ベールウィレム・デフォージャレッド・レトクロエ・セヴィニー
音楽 ジョン・ケイル

TSUTAYAのモバイル会員になると、毎週のように旧作DVDが半額なのでついつい借りちゃう。
この映画も大好きなんです。でもまだ3回目。これが中毒になったら私もついにサイコになります。
初めて見たのはたぶん中3のとき。R−15指定の映画です。
ヤリまくりの殺りまくりの映画。
でも当時もハマってたな、中3なりに一時期頭から離れなくなった。
最近youtubeで予告編見たらまた見たくなっちゃって。
内容はすごくサイコなんだけど、ちゃんとした風刺作品です。
舞台は1987年のニューヨーク、マンハッタン。
80年代後半と言えば、アメリカも日本もバブル期の物質主義・消費社会。
「90年の後半に日本がアメリカを買い取る」って台詞も出て来るくらい日本も好景気だったわけだね。
特典映像の監督インタビューによると、原作よりも殺人シーンを減らしたらしい。
あれでもへらしたのか…w
でも確かに直接は見せてないかも。血はでるけど。
グロばっかで内容のないのスプラッターより全然いいです。
予告編によると原作は全米を震撼させた(笑)超問題作で、映画化も反対があったようで。
でも原作の風刺部分を殺人より多く表現した事でまだR−15でも映画として、面白いです。
前半はマンハッタンのビジネスマンの滑稽な日常を描いてます。
上空から撮影されたマンハッタンはあのワールドトレードセンターがすごく印象的だったな。
もうないなんて信じられない。
そして後半は暴走する主人公の狂気。
初めて見たときは分けわかんなかったけど、もう普通に楽しんでみれます。
2回目も楽しい映画って良いです。
あの終わり方が大好きなんです。
今やNYLONでおなじみのクロエ・セヴィニー(秘書)が、
こっそりパトリック(主人公)の手帳を見て哀しそうにするところ。
そして今までのパトリックの狂乱じみた行動のすべてが妄想だったと、覆される。
あと音楽の使い方も好き。
ハンニバル」とか、「シャイニング」のホラー映画の使い方に似てます。
主人公が快楽殺人者なだけあって、殺人シーンは主人公のお気に入りのハイになれる曲が使われてます。
でも最初はノリノリでぶっ殺してたのに、殺人の欲望が自分でもコントロールできなくなってだんだん苦しそうになってく。
エレベーターの扉が閉まる瞬間の顔が印象的。
wikiによると、もともと主演はディカプリオで話が進んでたらしい(!)
ディカプリオのパトリック・ベイトマンも見たかったなぁ…

アメリカン・サイコ [DVD]

アメリカン・サイコ [DVD]