夢がしゃがんでいる

今日は平塚市美術館でやっている、
村田朋泰さんの個展「夢がしゃがんでいる」に行ってきました。

今日は自分もたくさん関わった展示を見に行きました。
平塚には初めて行きました。

実際にどのようにアニメーションが展示されているのかは全く知りませんでした。
美術館は思ったよりとても広くて、暗かったです。

どの作品も郷愁感が漂っています。
昔のイタリア映画を見ているような。
こんな表現されたら心外かも知れないけど。
ニューシネマパラダイス」とか、久石譲の音楽に似ています。

村田さんの作品のすごいところは 光 です。
スタジオっていってもアトリエで撮影しているのですが、
光にはものすごく気を使っているようです。
私は立体に全然関わらなかったので、撮影現場を直接見た事はありませんが、
完成された作品を今日初めてちゃんと見て、
あの狭いスタジオで撮影したはずのアニメーションたちが、
ちゃんとひとつの空間になっていました。
世界がちゃんと等身大になっていました。
小さなセットは本当によく作り込まれています。
セットはどれもわざと汚しがかかっています。
でも不自然じゃなく、ずっとそこにあって、自然に時を経て汚れたようになってます。
ものを作るとき、新品でキレイなものを作るのも難しいけど、
本当は全然使っていないものを、そこにずっといたみたいに、きれいに汚す事もかなり難しいと思います。

私もきれいなものは大好きだけど、思い出の詰まった汚いものも大好きです。

この等身大「主人公」はアトリエにゴロゴロ転がっていて、
椅子に座っていたりするので本当に人がいるみたいです。
夕飯のあとゴミを捨てに外に出ようとしたら
暗闇にコイツがいて、気配にびびって太ももを強打しました。
足でもお肉がいちばんついてる部分なのに青あざになりました。

とりあえず、作り込まれた広い空間での展示はとてもおもしろかったってことです!