大友克洋

マンガ展を見に行って、マンガが読みたくなって
家にあるマンガを物色してたら止まらなくなって
プリントしてる間とか、ご飯が炊けるまでとか、
ほんとにちょっとした時間を見つけてはマンガを読んでます。
私は本当に気に入ったマンガしか買わないから何度も何度も読んでるマンガしか
家にない。
でも何度読んでも飽きないし、ハマる。
その中でも大友克洋は毒がありすぎて好き。
大友克洋といえば、「AKIRA」だけど、もちろんアキラも大好きなんだけど、
長編では「童夢」の方が好き。
アニメ版「AKIRA」にはかなわないけど。
短編のアニメもおもしろいけど、やっぱマンガの短編の方が毒々しくて好き。
いつか映像化してみたいなぁ…
特に好きな大友克洋の短編集を紹介します。

「A荘殺人事件」(さよならにっぽん)
大学生の男が主人公。
工事現場を通りかかったときにペンキの缶が頭を直撃して
一時的に記憶喪失になる。
何の目的で歩いていたか忘れてアパートの部屋に戻り、
ふと窓の外を見ると隣の部屋のヒロシもの死体が…
ヒロシと一番仲の悪かった自分が疑われると思って死体を必死で隠そうとする。
大友克洋は人殺しをしたことあるんじゃないかってくらい死体と、
死体を初めて見た人の表現がリアルでおもしろい。
高校の時初めて模写した漫画。

「NOTHING WILL BE AS IT WAS」(Short Peace)
主人公の男が友人を殺した直後から始まる。
この主人公は殺した男を相当憎んでいたらしく、
殺したあとも殴ったり蹴ったり
でも殺してしまったことに我に返り、死体の処理方法を考える。
それまでの行動とか、表情とかもまたリアルで、
やっぱ大友克洋は人殺しした事あるんじゃないかと思った。
主人公はその友人の死体を解体することに。
その解体した死体を食べて処理しようとする。
でも初めて食べた時(たぶん友人を思い出して)吐く。
でも慣れてくると調理方法まで考えて普通に死体を処理していく。
最近の事件から本当に起こりそうな話…

「あしたの約束」(ハイウェイスター)
姉と弟の幼いきょうだいが虐待されている。
きょうだいは同じアパートに住む老人たちにとてもかわいがられていて、
老人たちはきょうだいが不憫でしかたなかった。
そこできょうだいを助けようときょうだいの両親を殺す計画を立て、
父親を殺した。
そこから始まって警察ときょうだい、老人、アパートの住民とのやりとりを、
二人の刑事の目線から描いていく。
刑事が全てに気付いた時、母親の殺害計画が実行されようとしていた。
ここでおわり。

短編集だから最初と最後のその前後は自分で想像させる。
映画でも後味の悪い方が好きだから大友克洋の短編集はかなりツボです。