原爆

今日は62年前に広島に原爆が落ちた日です。
宮崎駿のプロフェッショナルを見ていて、終わってからもNHKを着けっぱなしにしていたら、
「ヒバクシャからの手紙」という番組がやっています。
淡々と被爆者からの手紙を読み続けています。
民放の番組なら、タレントがワイプで泣いている映像とか流しそうだけど、
本当に淡々とアナウンサーが手紙を読んでいるので、私も涙が出ません。
眉間に皺を寄せながら(っていってもよらないので気分)、
次から次に頭に浮かぶ戦争のイメージをB4の紙に絵を描いていました。
自然と苦しい表情の絵を描いているか、笑った子どもの絵。
つきないです。
印象に残った言葉
「原爆が落ちると、昼が夜になる。人がお化けになる。」
小学校3年生の子どもが書いた文章です。
簡単な言葉で、だからこそ怖いです。
きっと空は一瞬で真っ暗になって、まわりの人間は一瞬でとけてお化けのような姿になってしまったんだ…
はだしのゲン」や「黒い雨」は本当にあったことなんだ。
今週末から広島へ行くので、この時期に広島へ行くというのは、何か特別な気がします。
真っ青な空の下で、普通の平和な生活をしていた人たちが、一瞬で何万人も死んでしまった
事実は消えないので、その事実を昔話ではなく、現実を見に行きたいと思います。
被爆者の人たちは本当の地獄を見たようです。
被爆者の皮膚がぞうきんみたいに手の先からぶら下がっていて。
手紙の中にもあったけど、あまりにもたくさんの死体を見ていて、
家族の死体でさえも「もの」にみえてしまうらしいです。
それがどんなに辛い事なのか、想像もできません。
ただ、今生きている高齢者の方はみんな戦争を体験していて、
きっとあり得ないくらい哀しい思いを乗り越えてきたんだろうなぁと思う。
今入院しているおばあちゃんも、うちでのんびりしているおじいちゃんもなにかしら
私の想像もできないような体験をしてるはず。
と思うと不思議な感じです。